オンキヨーのブックシェルフ型スピーカー「D-NFR9」です。

以下の整備を施しています。
・　バスレフポートの形状変更
・　ネットワークの変更
・　配線の引換え
・　吸音材の変更
・　ダクト内の反射板の新設
・　キャビネットの補強

バスレフポートの開口面積の調整により、最低音域の延伸を行っています。（写真9枚目左上）

ディバイディングネットワークの調整を行っています。（写真同右上）
ツイーターの回路にコイルを追加して、12dB/octに変更。コンデンサは東信工業製PETフィルムコンデンサとし、容量を2.2uFから3.0uFへ増加しています。

内部配線をすべて引き換えています。
結線は圧着で行われ、ソルダーレスです。

既存のエステルウールの吸音材から、PET繊維製硬質フェルト、ウレタンフォーム、ニードルフェルトの3種を分散配置する形で置き換えています。

ダクト内に反射板を設けて、反響音の排出を抑制しています。（写真同左下）

キャビネットの側板に桧材とMDFをそれぞれ貼りつけて、音の共鳴を調整しています。（写真同右下）

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キャビネットの外観は、ツヤは残っていますが薄い擦り傷とごく小さい打痕があります。（写真5～7枚目）

前面ネットには、穴や破れはありません。

底部にはフェルト製のパッドを貼っています。

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オンキヨーの同社レシーバー向けスピーカーシステム。
キャビネットは天然木突板仕上げ。砲弾型フェイズキャップ搭載のウーファー、独自のリング型ツイーターなど、単品スピーカー顔負けの仕様です。

整備では、聴感で違和感が少なくなるように音をイコライジングしています。
定格の値に届かない低音を、バスレフポートの形状の変更で改善。共振周波数が20Hzほど下がっています。
また、ツイーター由来の中音の不快なピークを、フィルター回路の変更で抑制しています。
さらに、ダクト内に反射板を新設して、キャビネット内の反響音による中音の暴れを低減するなど、聴きやすくなる調整を徹底的に行っています。

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主な定格
・　2ウェイ2スピーカー/バスレフ型
・　寸法：W167 x H299 x D260 mm
・　重量：約4.0kg
・　インピーダンス：4Ω
・　再生周波数帯域：45Hz～100kHz
・　最大入力Lv：70W

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